新型プリウスの燃費スペシャル・グレードEを買いたい人は注意が必要
今度の新型プリウスはトヨタの最新技術の塊で車としてすべての面で高度な性能を有している車になりました。そのこともあり販売面も好調でグレードによっては半年近くの納車待ちという状況ですね。
全ての車の指針となる様な性能を目指した新型プリウスですが、やはり最も拘ったのは燃費性能だったと思います。
プリウスという車はハイブリッド車であることが存在価値ですからそれは当然の話で、その命題として新型プリウスはついにJC08燃費モード40km/Lを達成しました。
新型プリウスでも簡単ではなかった燃費モード40km/L
しかしトヨタの最新技術をもってしてもJC08燃費モード40km/Lの達成は簡単ではなかったようです。
というのも新型プリウスのいくつかあるグレードの中でもグレードEのみがJC08燃費モード40km/Lであり、他のグレードでは2WDの車でJC08燃費モード37.0km/となり、4WDの車でJC08燃費モード35.0km/Lとなります。
とはいえ、JC08燃費モード37.0km/でも驚異的な数字で実際に使用するにしても十分な数字なのですが、やはり40km/Lという大台にのせたかったんでしょうね。
唯一のJC08燃費モード40km/Lを達成したグレードEは燃費を良くするための特別な工夫が施されていてそのために”燃費スペシャル”と揶揄されていたりもします。
ではそんな燃費スペシャルなグレードEはあくまで燃費対策の車であって実際に買って乗るような車ではないのでしょうか?
燃費スペシャルなグレードEとはどんな車か見てみましょう。
燃費スペシャルなグレードEの装備内容
燃費性能向上のために車重を軽く
グレードEの新型プリウスは燃費を向上するために車重を軽くする様々なことが施されています。
先ずは駆動用バッテリーは、グレードSはコストパフォーマンスに優れるニッケル水素となりグレードEとAにはリチウムイオンのバッテリーを搭載しています。リチウムイオンはニッケル水素のバッテリーに比べて軽量コンパクトで15㎏ 軽くなってます。
因みにグレードEはJC08燃費モード40km/Lを達成するためにリチウムイオンバッテリーを搭載していますが、グレードAは豪華装備で重くなった車重によってグレードAより燃費が劣ってしまわないようにリチウムイオンバッテリーを搭載したようです。
燃料タンクは形状に関しては同じなのですが、他のグレードが43Lに対してグレードEは38Lとなり5Lも少ないガソリンタンクとなっています。これも車重を軽くする秘策ですが、実際に乗るのであれば燃費も良くなるので満タンでの継続走行距離は相殺されて十分な距離を維持できるので問題はないでしょう。
ウオッシャー液容量に関しても通常が4.8Lあるのに対してグレードEは2Lになっています。これも重量的には2.8㎏軽量化ということになります。
かなり徹底した軽量化を行っていますね。これにより新型プリウスのグレードEは、グレードSよりも50kgも軽量化に成功しています。
これ以外にも多数の変更点がありますが、そうなると実際の日常で使用する時に不便だったりしないのかが1番の興味ですよね。
ではまず先に他にも簡略化された装備や選択できないオプションを書き出しましょう。
新型プリウスのグレードEで簡略化された装備
スタビライザーはフロントのみ装着でリヤは省略
フロアアンダーカバーはリアのみに装着
ステアリングホイール・ウレタンとなり、その他グレードは合皮か本革となります
エンジンアンダーカバーに関してもサイレンサー省略
フロントドアガラスの撥水機能は簡略化
リアワイパーも簡素化
シートの素材はファブリックシートとなり他グレードは上級ファブリックもしくは革となります
4ウェイ調整シートとなり運転席のハイト調整は出来ません
シートバックポケットは運転席と助手席のどちらとも省略
カップホルダー付きのリアセンターアームレストは省略
フロントコンソールトレイ省略
コンソールボックスは小型化
スピーカー数4つのみでリアは省略
トノカバー
新型プリウスのグレードEでは選択できないオプション
シンプルインテリジェントパーキングアシスト
LEDフォグランプ
インテリジェントクリアランスソナー
ナビレディセット(バックカメラ+ステアリングスイッチ)
アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)
ブラインドスポットモニター
新型プリウスのグレードEでは装備しているもの
LEDヘッドランプ
オートエアコンイモビライザーシステム
新型プリウスのグレードEでオプションで選べるもの
Toyota Safety Sense P
ITS Connect
新型プリウスグレードEは日常使いにはどうなのか?
この様に新型プリウスグレードEは燃費性能向上のための通常のグレードと比べて様々な変更点や簡略化がなされています。
ただしそこはトヨタという最大手メーカーらしく手抜きと呼ばれるほどの性能の低下になる様なことはないようです。
確かにリアのスタビライザーが省略されることでコーナリング性能は落ちたでしょうがフレームの性能が高いため通常走行では違いは判りませんし、遮音材や消音材の簡素化に関しても非常に静かな新型プリウスの通常グレードと比べれば音は室内に入りますが、それでも同クラスの車の中では平均以上の静かさと言えます。
今度の新型プリウス自体の本来の基本性能が高いためにグレードEは少し劣る様な仕様になってはいますが、それでも他社と比べれば特別問題になるレベルではありません。
なんだかんだ言っても、オートエアコンですしライトはLEDですしオプションではトヨタ最新の安全装置Toyota Safety Sense Pだって選択できるのですから偏ったグレードという不便さはないのではないでしょうか。
1番グレードえEで不便を感じるところは、この小物入れやボックスが少ないことかもしれませんよ。
元々燃費スペシャルという以前に最も安い価格のグレードですし、2,429,018円という最新・最良のハイブリッドモデルの価格としては安いプライスタグですからこれはこれで大変お得なグレードともいえるのかもしれませんね。
後はグレードEで不満が出るとしたらなんとボディーカラーが下の4色しかないことですね。これは流石に寂しいかも、、、、、、
- スーパーホワイトⅡ
- シルバーメタリック
- アティチュードブラックマイカ
- サーモテクトライムグリーン
-
新型プリウスのグレードEのまとめ
どうでしたか?グレードEも燃費スペシャルなんて揶揄される割には悪くないと思いませんでしたか?
新型プリウス自体の性能が上がったために比較すると劣るということにはなりますが、普通の車と比べるとそれほど劣化版なんてことは感じないと思います。
ただし内装や装備が豪華なのが大好きという人は選択しないでください。
それにリチウムイオンのバッテリーを搭載などのように何かに特化したしようというのは目的達成が優先されてコストパフォーマンスが悪かったりすることもあります。
そう考えると原価率で見たら実はグレードEが1番お買い得なモデルだったなんてこともあるかもしれませんしね。
世界で最高の燃費性能を誇る車に最も安いグレードで乗れる、これって何気にかなり凄いことだと思いますよ。
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