エブリィワゴンの内容とマイナーチェンジやフルモデルチェンジ情報
スズキ新型エブリィワゴンは2015年にフルモデルチェンジをした3代目となります。
今回のモデルでもキャブオーバー型の構造が採用となり、エンジンが運転席のシート下に設置して後輪で駆動する方式を採用しています。
これにより非常に広いと言われるスーパーハイトワゴンのタントやスペーシアを超えた室内空間を実現していて、軽自動車の中でも最大のモデルとなっています。
そうです、ライバルはダイハツのウェイクです。
今回は目立たないですが、大きな個性と魅力を併せ持つスズキのエブリイワゴンを見ていきたいと思います。
エブリィワゴンとは?その歴史
エブリィワゴンは商用バンであるエヴリィの4代目モデルから商用モデルとして追加された派生車種で、商用はエブリイ乗用はエブリイワゴンとなっています。
エブリーの歴史は古く初代モデルは1982年に発売されました。
高い運動性能と大きな積載性を売りにした兼ね備えたワンボックス車です。
スズキ初代エヴリィワゴン
販売期間 1999-2005年
商用の4代目エヴリィが発売してから6が月後に乗用に仕様変更された初代エヴリィワゴンが発売になりました。
日本車が得意とする究極のコンパクトミニバンとして広い室内空間と多彩な機能性を体現したモデルとなっています。
この時に1300ccのエンジンを積んだコンパクトカー版の7人乗り普通ミニバンのエブリイプラスも発売されています。
スズキ2代目エヴリィワゴン
販売期間 2005年-2015年
6年の期間を経てキープコンセプトでエヴリィワゴンはフルモデルチェンジをします。
コンパクトな車体に広い室内空間を実現し市街地を走るのに十分な運動性能を備えたモデルでした。
派手な存在ではありませんが分かる人には分かるようで、何気に安定した人気が続いたモデルとなりました。
スズキ3代目エヴリィワゴン
販売期間 2015年-現在
約10年ぶりにエヴリィワゴンは3代目へとフルモデルチェンジしました。
従来の売りである室内空間の広さが格段に大きくなっただけでなく、他の乗用軽自動車以上の豪華な装備により快適性が飛躍的に向上しただけでなく、軽量衝撃吸収ボディーTECTを採用したり最新技術も搭載して安全性能も他のモデルと肩を並べました。
商用ベースありきのおまけのミニバンではないと強い主張を感じるモデルとなりました。
では、エブリィワゴンの基本的なスペックを見ていきましょう。
エブリィワゴンのエクステリアデザイン
商用のバンとしての使用がメインで開発されているモデルなのですが、今のミニバンの流行りにその形状が合う形となることで意外と違和感を感じない今のデザインとなっています。
大柄のフロントマスクにライトですしリアのドアもスライドドアとなっていて利便性も高いです。
実は密かにエブリィワゴンはカスタムベースに人気があったりします。
エブリィワゴンのプラットフォーム
エブリィワゴンはキャブオーバー型というエンジンの上に運転席(キャブ)があり、後輪が駆動するという構造をしています。
商用の普通車では見られますが、現在の軽自動車では珍しいタイプになります。
積載性の高さや走破性の高さから仕事車として常識的に採用されてきた駆動方式ではあります。
しかしダイハツでウェイクをベースとしたFFのハイゼットキャディーが発売となりました。これによりコストパフォーマンスの悪いキャブオーバー型の商用バンは少数派となる可能性が高いです。
現代は先ずはコストパフォーマンスを優先するメーカーの意向が顕著ですからね。
もし次期エブリィワゴンがFFとなったなら現行のキャブオーバー型エブリィワゴンはプレミアムで人気になるかもしれませんね?
FRからFFに切り替わったレビン・トレノの様に(笑)
エブリィワゴンのボディーサイズ
全長 3,395mm x 全幅 1,475mm x 全高(標準ルーフ 1,815mm:ハイルーフ 1.910mm)
ホイールベース 2,430mm
車体重量 2WD 970kg 4WD 1,010kg
エブリィワゴンの最大の特徴は何と言っても全高の高さになります。
標準ルーフとハイルーフの2種類があり、ハイルーフモデルの全高が1,910mmもあり標準ルーフでも1,815㎜になります。
ダイハツの全高が高いことで話題となったウェイクの全高でも1,835mmですからその特別な高さが分かると思います。
標準ルーフの方がスタイリッシュと言われますが、それで言えばスペーシアで良いわけですからエブリィワゴンを買うならやはりハイルーフがおススメです。
車両価格も1万円程度しか変わりませんしね。
エブリィワゴンのトランスミッション
4速オートマチック
エブリィワゴンのトランスミッションでは信頼性の高差を重視した4速オートマチックのみが選択されている。
ただし燃費性能が悪いのはこの4速オートマチックが原因の1つであることは明らかです。
実は副変速機付きCVTは燃費性能的にも優秀なのですが、この辺は色々とスズキの事情と思惑があるようです。
しかもエブリイバンには、マニュアルミッションとAGS(オートギヤシフト)も用意されています。ただAGS(オートギヤシフト)も評判が良いわけではないんですよね、、、、、
エブリィは出来の良いモデルですが、その問題点はトランスミッションのようです。
エブリィワゴンの駆動方式
FR & 4WD
街乗り用のFRとアウトドア指向の4WDが用意されています。
これからの使用用途で選択すれば良いでしょう。
エブリィワゴンの搭載エンジン
エンジン:R06A型水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ
最大出力: 47kW<64PS>/6,000回転 最大トルク: 95N・m<9.7kg・m>/3,000回転
燃費はJC08モード燃費 2WD 16.2km/L 4WD 14.6km/L
エヴリィワゴンのエンジンは意外というか?ターボエンジンのみの搭載です。
このR06A型エンジンはアルトやハスラー・スペーシア等に搭載されるスズキの軽自動車エンジンを代表するエンジンです。
動力性能的には軽自動車の中でも重い部類となるエヴリィワゴンでも特に不満を感じないレベルにあります。
ただしエヴリィワゴンの最大の欠点ともいえる燃費性能があります。
同じエンジンを積む他の軽自動車がリッター20キロの中盤の数字であるのに対して、エヴリィワゴンの2WDでも16.2km/Lとなっています。
これはエヴリィワゴンの車両重量と4ATが関係しています。
因みにエヴリィーバンの方にはNAの自然吸気エンジンも選択可能となっていますよ。
エブリィワゴンのインテリア
商用バンがベースですが実は装備に関しては普通乗用の軽自動車のベースモデルよりも充実しています。
室内の広さは折り紙付きですし、フロントシートもベンチシートになり快適な作りになっています。
エブリィワゴンのボディーカラー
エブリィワゴンのボディーカラーは全部で5色となります。
意外とミニバン風のボディーカラーが揃います。
ムーンライトバイオレットパールメタリックやガーデニングアクアメタリックはヴェルファイアとかエルグランドの様なカラーですよね。
ガーデニングアクアメタリック(ZVK)ムーンライトバイオレットパールメタリック(ZVJ)パールホワイト(Z7T)シルキーシルバーメタリック(Z2S)ブルーイッシュブラックパール3(ZJ3)
エブリィワゴンの最新技術の装備
スズキの最新技術も搭載されて安全性能も高いレベルにあります。
レーダーブレーキサポートの全車標準装備
前方を走行する自動車をレーダーを使用して認識することで衝突の危険を感知した時には自動で減速や停止を行い衝突の回避や被害を減らすシステムとなります。
エブリィワゴンのシートアレンジ
軽自動車ですがミニバン特有の多彩なシートアレンジで様々な使い方が出来ます。
家族や友達で旅行に行くこともできますし、アウトドアのテントや釣り・スノボと色々な使い方ができます。
フルフラットも可能ですから車中泊もできる快適空間が作れます。
家族と共に遊びや人生を謳歌しましょう。
4名乗車+荷物 3名乗車+荷物 2名乗車+荷物 1名乗車+荷物 フルフラットシート
エブリィワゴンの活用法
ライバルのウェイクが遊び車の代表ですが、エブリィワゴンだって負けてはいません。広い室内空間と多彩なオプションを活用して色々な場面で大活躍します。
詳しくは下の動画でも説明されていますよ。
エブリィワゴンの車両価格
FFモデルの車両価格
- JPターボ 1,425,600円
- JPターボ ハイルーフ 1,436,400 円
- PZターボ 1,566,000 円
- PZターボ ハイルーフ 1,576,800円
- PZターボスペシャル 1,641,600 円
- PZターボスペシャル ハイルーフ 1,652,400 円
4WDモデルの車両価格
- JPターボ 4WD 1,555,200 円
- JPターボ ハイルーフ 1,566,000 円
- PZターボ 1,695,600 円
- PZターボ ハイルーフ 1,706,400円
- PZターボスペシャル 1,771,200円
- PZターボスペシャル ハイルーフ 1,782,000 円
車両価格は基本的にFFか4WDで大きく分かれて、そしてルーフを標準ルーフかハイルーフかを選びます。
後は装備でグレードを選択することになります。
エブリィワゴンはエンジンが全てターボエンジンのみであり装備に関しても充実したものとなっているので価格帯は安くはないですね。
エブリィワゴンの試乗動画
エブリイワゴンの試乗紹介レポートです。
本来は商用のバンがメインのモデルということもあって注目度はそこまで高くなかったりもするので動画は多くはないですね。
スズキの販売店のレポートになりますね。数が少ないだけに参考になるのでありがたいですね。
エブリィワゴンのモデルチェンジ情報
マイナーチェンジに関しては2017年内か2018年に予定されています。ただし大きな変更はなく問題点の改良がメインとなります。
その他で可能性があるのは特別仕様車の追加発売があるかも知れません。
それとエブリィワゴンの弱点とも言える燃費の問題を改善する策の一つとしてマニュアルミッションを追加する可能性があります。
マニュアルミッションのFRモデルであればJC08モード燃費20.0km/L近い数字を出せると思います。
これなら燃費を優先する人には十分アピールできるレベルと言えますからね。フルモデルチェンジに関しては前モデルから現行モデルへのモデルチェンジのスパンが10年もありました。その前々モデルとのスパンでも6年ありました。
基本的に商用バンがメインのモデルであり、商用のモデルは基本的な性能が古くなり過ぎない限りはモデルチェンジは必要がないからです。
購入者も仕事で使う人が多いのでエクステリアデザイン等は関係がなく価格と実用性だけで選んでいることが多いからです。
その為にエブリィワゴンに関しても次のフルモデルチェンジのサイクルは非常に長くなると思われます。
早くても2021年から2022年だと予想されます。
エブリィワゴンのライバルモデル
軽自動車の商用ベースのミニバンは意外と人気があるので各社から発売しているんですよね。
その中でもダイハツのウェイクとエブリィワゴンはちょっと特別な存在ですね。
ダイハツ新型ウェイク
機能的な面で言えばライバルは間違いなくウェイクとなるでしょうね。
明らかに若い人向けに遊び車として開発されたウェイクが事実上のライバルとなるぐらいエブリィワゴンには実力があります。
ウェイクに関する記事は下になりますので気になる人は読んでみて下さい。
雑誌が書けないダイハツ新型ウェイクの評価評判&モデルチェンジ情報
ダイハツ・ハイゼットキャディー
ハイゼットキャディーは、ダイハツが製造・販売をする軽自動車の商用バンです。軽乗用のスーパーハイトワゴンのウェイクをベースに開発されたモデルで、ハイゼットの派生車種としてFFの駆動方式に2シーターという特徴的な設計の商用車です。
その努力もあり最大積載量150Kgと立派な数字となっています。
商用バンとしてはFFという画期的な駆動方式を採用して業界に衝撃が走りました。ダイハツのこの挑戦が成功すれば独自の開発をしなくてよくコストパフォーマンスに優れるわけで大きく常識が変わる可能性があります。
ホンダ新型N-BAN
ホンダのアクティとバモスがフルモデルチェンジしてホンダの軽シリーズのNシリーズの1台として生まれ変わります。
軽自動車のミニバンとして人気となりそうですよ。
詳しい内容は下の記事で読んでください。
ホンダが新型N‐VAN:エヌバンを発売!バモス・アクティのモデルチェンジの後継車
ダイハツ・アトレー
アトレーは、ダイハツが製造・販売をする5ドアセミワンボックスです。エブリィーと人気を二分するモデルです。
その意味はフランス語でアトライからの造語で”魅力的な”という意味です。
スズキ新型エブリィワゴンの魅力とモデルチェンジ情報のまとめ
スズキのエブリィワゴンは最近の軽自動車が注目を集める存在ではないのですが、実はその性能や機能では売り上げランキングの上位にいるモデルに引けを取らないどころか上回る点も多いモデルです。
ダイハツが同じコンセプトのウェイクを大々的に売り出したのでネームバリューも得て注目を集めましたが、本来は同じレベルでは注目を集めて良いモデルです。
軽自動車とは思えない室内空間の広さなどは一見に値しますよ。
今の軽自動車のジャンルでは最も人気があるスーパーハイトワゴンを更に超える広さを持つミニバンですからね、もっと人気が出て可笑しくないと思うのですが。
それこそ5年後には最も人気のあるジャンルの先駆者なんてこともあるかもしれませんよ(笑)
絶対知っていた方が良い!車を安く買う簡単なコツとは?
エブリィワゴンやウェイク等の車を安く買うのには値引き交渉は必ず必要ですが、それにはちょっとしたコツがあるんです。
知らないと後で”ディーラーに騙されたぁ!”って悔しがる人もいるんですよ。
その詳しい内容は右の記事で説明ましたので参考にして下さい⇒”誰でもできる車を20万円以上安く買う方法”
簡単な方法ですので是非実行して大好きな新車を安く買って快適なカーライフを手に入れて下さいね。
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