トヨタの新型ソアラも復活!レクサス名はSCからLC500へと改名
2016年の1月のデトロイトショーで初公開されて注目を集めた車があります。2ドアのクーペのスタイリングのこの車はスペシャリティーカーと言うにはとてもグラマラスでワイルドでそのデザインだけでも価値のあるそんな車でした。
その車とは嘗てはソアラと呼ばれ日本の若者の憧れであった車の後継車種のLC500です。
そして3月1日のスイス・ジュネーブ・モーターショーでは、ハイブリッドシステムを搭載したLC500hも世界初公開されました。
実はトヨタは、このLC500のデザインこそが次世代LEXUSを象徴するクーペを具現化したものと説明しています。
レクサスの次世代デザインの象徴とはどの様なものなのか、今回はLC500を見てみましょう。
レクサスの新型車LC500/LC500hの歴史
新型車のレクサスLC500/LC500hの前にその歴史を見てみたいと思います。
ん?新型車なのにその歴史を振り返るというのは少し変な話ですが、レクサスLC500は後継車種として考えられているモデルがあります。
それがトヨタ時代のソアラでありレクサスに移管された後のレクサスSCとなります。2ドアクーペからオープンモデルとなりましたが狙っていたのは同じユーザー層でした。
そのレクサスSCも廃止となり時間が空きましたが、レクサスLC500/LC500hの発売は日本の高級ラグジュアリークーペがレクサスのフラッグシップクーペとして復活したということなんです。
トヨタ・ソアラ:レクサスSC
トヨタ・ソアラは日本の自動車メーカーでも高級なクーペが造れることを証明した車でライバルとしてベンチマークしていたのはBMWの6シリーズとメルセデス・ベンツのSLでした。
流石にBMの6やベンツのSLと肩を並べる車というわけではなかったのですが、この当時に実用性の低い2ドアクーペでしかも高級車というジャンルを開拓できる車を造ったことに意味があったと言えます。
下の写真は1981年に発売となった初代ソアラの写真です。角ばった直線的なラインやフェンダーミラーなどに古さを感じますが、意外と今でもカッコいいですよね。
人気が高かったのは今見ても納得ですね。初代ソアラのCMです。
そして2代目ソアラは1986年-1991年の約5年間生産されました。基本的に初代ソアラのデザインをキープコンセプトで洗礼させたモデルです。
シルエットなどはそっくりなので当目に見ると初代と見分けがつかないかもしれませんね。
しかし確かに派手さはないけど本当に美しいですよね。ボディーカラーは白が良く似合います。これは2代目ソアラのCM
そして3代目ソアラは1991年-2000年の約9年間に渡って生産されます。
デザインに関しては大胆に変更しました。初代・2代目が直線のラインで構成されているのに対して曲線によるボディーラインが多く、そして当時でも賛美両論あったのが個性的なフロントマスクでした。
丸いフォグランプの様なものがある4灯式のライトが特徴で同じトヨタのセリカも丸目4灯となった時には色々言われてましたしね。
アメリカではレクサスブランドの専用車としてレクサスSCとして売られていました。3代目のソアラのCMです。
4代目のソアラは企画が一転してハードトップを電動で収納できるオープンカーに生まれ変わりました。
運動性能が高いということはありませんでしたから、やはり高級オープンカーということでベンツのSLのマーケットを狙い撃ちしたモデルだったと言えます。
2005年にトヨタは国内においてもレクサスブランドを展開したためにソアラはレクサスSCと名前を変えてレクサス店に移籍したために、ソアラとしての歴史が終わりました。
そしてレクサスSCも2010年には販売終了となりその歴史に幕を閉じていました。
これがレクサスSCのCMになります。
車が好きな人にここで少し耳寄りな情報があります。
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ディーラーとの交渉前の準備や下取り車の売却方法だったりします。
誰にでも出来る簡単な方法ですので、下の記事を読んで参考にしてみて下さい。
新型ソアラ:レクサスLC500/LC500hのエクステリア
さぁ、そんなソアラが復活します。でも車名に関しては残念ながらソアラでも(レクサスブランドですから当然ですが)レクサスSCでもありません。
レクサスの中でも上級グレードを意味するLを関したモデルとして発売になります。そうです、レクサスのフラッグシップモデルであるレクサスLSのクーペボディーとして発売されるということです。
レクサスのフラッグシップモデルのクーペモデルということですから、トヨタの気合の入りようが理解出来ますよね。実際に凄い車になっていると思いますしね。
ではほぼ完成とも言われるそのエクステリアデザインを見てみましょう。
フロントマスクは当然のスピンドルグリルです。大口径なのに上手にデザインされていますね。ライトの形状はレクサスISとかなり似た感じのものになっています。しかし凄いデザインですねぇー。 造り込みがされた複雑なラインがクロスしていますね。
何か陶器とかが連想して思い浮かんでしまうような質感です。
そして私が惚れ惚れするのがリアのデザインです。
ブルーのボディーカラーもこれまた良いですね。
スリットの入り方なんてもうスポーツカーですよね。
これです、これ!この後ろ姿です。
さぁでは、ここからは動画になります。
動画の方がより複雑に交差する線が見えますから美しさもより分かると思います。
この動画はデトロイトショーでレクサスLC500の世界初お披露目の時の映像です。
こちらのブルーのボディーからの車両はレクサスLC500h、つまりハイブリッドモデルになります。
レクサスLC500/LC500hのスペック
レクサスLC500/LC500hのプラットフォーム
新開発FRプラットフォーム:グローバル・アーキテクチャー・フォー・ラグジュアリ・ヴィークル(GA-L)使用されるこのシャーシーはレクサスブランドの車で共有するために新開発されたもので、説明を見ていくと驚くべきことが書いてあります。
このシャーシーの内容を見て私は今までのソアラとは異なるコンセプトの車なんだと理解しました。ソアラは高級な2ドアクーペでありエンジンもパワーもあるものを積んでいましたから副産物的に速い車にもなっていました。
ただその走りの質や走りに拘ったものがあるわけではなく基本的には大パワーエンジンを積むグランツーリスモという性格の車でした。
しかしこのシャーシーの求めているものは違います。
徹底した走りの質への拘りです。4つのタイヤを可能な限り四方に置き重量物はその中に収めることで徹底したマスの集中を行い、エンジンは車体の中心部を目指して後退させフロントミッドシップを実現し、ドライバーの着座点まで後退させて重心点を移動させ旋回能力を高めるという、どう考えてもGTRやRX7と同じスポーツカーとしての走りの拘りがあります。
現実問題スープラも発売になるでしょうから、このLC500がスポーツカーとしての役割を担う車でないことは予想出来ますが、非常に走りの質の高い車となることは間違いのないことだと思います。
これは本当にメルセデスやBMW、アウディといった欧州の名門スポーツクーペと走りの部分に関しても互角以上の車となるかもしれませんよ。
レクサスLC500/LC500hのボディーサイズ
全長4770mm x 全幅1920mm x 全高1345mm
ホイールベース 2870mm
車両重量 :LC500 1,940kg~2,180kg・LC500h 2,000 kg~2,240 kg
このクラスのクーペボディーの車としては標準的なサイズと言えます。しかし予想以上に軽さへの拘りもあるようです。
アルミを採用している箇所は、フロントのフェンダー、サイドドアの外部、フロントサスペンションタワー等多くあり、さらにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)もルーフやラッゲージドア、サイドドアの内部などに使われており軽量化への情熱を感じます。
レクサスLC500/LC500hのトランスミッション
新開発10速オートマチックトランスミッション
これまた新開発の10速オートマチックトランスミッションときました。10速ですよ10速!
そりゃスムーズに加速して不快なギアの変更時の振動なんてないんでしょうね。
しかもこのギア選択に関してはコンピューター制御となっておりアクセルの開け方やブレーキの強さ、G掛かり方などから適切なギアを選択するということもやってのけるようです。正に至れり尽くせりですね。
レクサスLC500/LC500hの搭載エンジン
◎ガソリンエンジン: V型8気筒5.0ℓエンジン(2UR-GSE型)
最高出力477ps(351kW)/7100rpm 最大トルク55.1kgf-m(540Nm)/4800rpm
◎ハイブリッドエンジン: V型6気筒3.5ℓエンジン(2GR-FXS型)
最高出力299ps(220kW)/6600rpm 最大トルク35.5kg-m(348N・m)/4900rpm
モーター最高出力:179ps(132kW) モーター最大トルク:30.6kg-m(300N・m)
システム最高出力:359ps(264kW)
燃料消費率:JC08モード燃費15.8km/L
2つのモーターに自動変速機構を組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムである世界初となるレクサスマルチステージハイブリッドシステム(Lexus Multi Stage Hybrid System)を搭載しています。
これは新型プリウスのエンジンのノウハウを投入した改良版です。
ガソリンエンジンとモーターの合計最高出力 359ps(264kW)
エンジンは2種類用意されます。通常のガソリンエンジンは V型8気筒5.0ℓエンジンで477ps(351kW)です。
ハイブリッドエンジンは V型6気筒3.5ℓエンジンで最高出力299ps(220kW)ですが、ガソリンエンジンとモーターの合計の最高出力は359ps(264kW)となります。
ハイブリッドエンジンの燃費JC08モード燃費15.8km/LはLC500の車格から考えるとかなり良い燃費性能ですね。
しかし477ps(351kW)とか359ps(264kW)とかどんな走りをするのでしょうか?私が乗っていた過去の車での最高出力はアルテッサの3S型のエンジンに後付けでタービンを付けて出力した300馬力が最高でした。
加速的には当時のランエボ軍団と同じレベルでしたが、いやぁー450馬力以上ってどんななんでしょうね。
レクサスLC500/LC500hのタイヤ&ホイール
タイヤとホイールサイズは2種類になります。
- 前 245/40RF21 後275/35RF21
- 前 245/45RF20 後 275/40RF20
小さいサイズの方が20インチです、、、、、、、大きい方じゃなくて?凄いですね。
それとタイヤ自体はブリヂストン製のランフラットタイヤが標準装備です。
ランフラットタイヤとは、パンクなどをして空気圧に異常が出た時にでも一定のスピード以下であれば100キロ程度なら走行を可能とするタイヤです。
レクサスLC500/LC500hのインテリア
”コックピットは、ドライバーとクルマの一体感を醸成するドライビングポジションとし、ペダル配置、ステアリング傾角、シートのホールド性など、徹底した走り込みに基づく細部にこだわったレイアウトを実現”とトヨタが説明している様に非常に上質なインテリアになっています。
高級な書斎のようなインテリアで落ち着いた雰囲気ですね。 これはインテリアを映した動画です。
レクサスLC500/LC500hの安全装備
安全装備は、トヨタのセーフティーセンスのレクサス版の予防安全パッケージであるレクサスセーフティーシステム+(Lexus Safety System +)が搭載されます。
プリクラッシュセーフティ
カメラとミリ波レーダーを利用して走行車両や歩行者を把握しての衝突回避システム
レーンキーピングアシスト
車線維持をサポートするシステム
レーダークルーズコントロール
先行車との車間距離を一定に保ちながら追従走行するシステム
オートマチックハイビーム
ロービームとハイビームを自動的に切り替えるもの
レクサスセーフティーシステム+は、この4つの先進安全技術をパッケージ化してドライバーが安全に運転することをアシストするための装備になります。
レクサスLC500/LC500hの車両価格
レクサスの最高峰であるLSの2ドアクーペ版という車となりますので、価格的にもLSとほぼ同じ価格帯になります。
これはベンツのセダンのSクラスと2ドアのSLクラスの関係と同じになります。
ただしLSに関しては現行モデルではなくフルモデルチェンジした次のモデルということになります。
車の出来出来も抜群ですが、車両価格に関しても超ド級です。最も安いガソリンエンジンのLC500の“L package” ですら13,000,000円します。
更に魅力的なオプションも用意されていますから、好みで選べば簡単に100万200万上乗せされてしまうでしょう。
LC500h
- “L package” 13,500,000円(12,500,000円)
- “S package” 14,500,000円(13,425,926円)
LC500
- “L package” 13,000,000円(12,037,037円)
- “S package” 14,000,000円(12,962,963円)
レクサスLC500/LC500hの発売時期
レクサスLC500の日本での発売は2017年3月16日でした。
最近は日本車の日本の発売が後回しにされて悲しい思いをすることも多いのですが、レクサスLC500は予想よりも早かったです。
レクサスLC500/LC500hのボディーカラー
ホワイトノーヴァガラスフレーク (083)
ダークグレーマイカ (1G0)
ソニックシルバー (1J2)
ソニックチタニウム (1J7)
ブラック (212)
グラファイトブラックガラスフレーク (223)
ガーネットレッドマイカ (3S0)
ラディアントレッドコントラストレイヤリング (3T5)
F SPORT”専用色 メーカーオプション
アンバークリスタルシャイン (4X2)
ネープルスイエローコントラストレイヤリング (5C1)
ディープブルーマイカ (8X5)
レクサスLC500/LC500hの紹介動画
私も好きな自動車ジャーナリストの河口まなぶさんがレクサスLC500/LC500hの試乗動画をいち早くアップされています。
先ずはレクサスLC500の試乗動画です。
続いてレクサスLC500hの試乗動画です。
レクサスLC500のライバルの動向
世界の高級車の2ドアクーペやオープンカーをライバルと想定した本当の日本の高級クーペとしてレクサスLC500は開発されました。
ただ日本には他にも素晴らしい2ドアクーペはありますし、スポーツカーも続々と復活します。日本の自動車好きにはまた良い時代がやってきました。
ニッサン新型スカイラインクーペ
アメリカ市場を意識した2プラス2のクーペモデルということで直接的なライバルといえばやはりニッサンのスカイラインクーペではないでしょうか?価格帯に関してもLC500の方が高いとは思うのですが、被る部分もあると思います。
アメリアでのブランドもインフィニティ―とレクサスとなりライバル関係の販売店になりますしね。
ニッサン新型スカイラインクーペは2017年にモデルチェンジして登場
ニッサン新型フェアレディーZ
スカイラインのクーペモデルのライバルでもあるフェアレディーZもLC500のライバルと言えます。ジャンル的にはズレるのですが、実際に購入層が被るのは間違いないことでしょう。
そんなフェアレディーZももう直ぐフルモデルチェンジの予定があります。新型Zもかなり革新的で魅力的なモデルとなりそうですよ。
新型フェアレディーZ35の最新情報!モデルチェンジは2017年か2018年!
トヨタ新型スープラ
やはりLC500の本当のライバルは同じトヨタの車であり一時は兄弟車でもあったスープラではないでしょうか?
そうです、スープラも生産中止となっていましたが、トヨタとBMWの共同生産という形で復活が確定しています。
高級カーメーカーのBMWと世界NO1のトヨタが造るスポーツカーがどんな車になるのか、誰もが気になりますよね。本当に新型スープラは凄い車になりそうですよ。
復活するトヨタ新型スープラのデザインが凄い!発売はいつなのか?
レクサスの豪華な新型車クーペLC500(SC)が発売のまとめ
遂に日本のメーカーから本物の高級2ドアクーペの車が発売になりました。ただこのクラスのライバルは本当に強力な車が多いです。
メルセデスベンツSLやBMWの6シリーズそしてポルシェのパナメーラなどで、これらは全てが本物中の本物な車種ばかりです。
それでも今回のトヨタは本気でこのライバルたちに勝負を挑んでいます。
さぁ遂に日本のメーカーも本当の意味で欧州の最高峰を倒す時が来たかもしれません。それはトヨタの本気が伝わるからです。
レクサスが本当の意味で世界に肩を並べようとしています。
レクサスなどの新車を買おうか考えている人に必ず車が安く買える方法があります。
絶対知っていた方が良い!車を安く買う簡単なコツとは?
車を安く買うのには値引き交渉は必ず必要ですが、それにはちょっとしたコツがあるんです。
知らないと後で”ディーラーに騙されたぁ!”って悔しがる人もいるんですよ。
その詳しい内容は右の記事で説明ましたので参考にして下さい⇒”誰でもできる車を20万円以上安く買う方法”
簡単な方法ですので是非実行して大好きな新車を安く買って快適なカーライフを手に入れて下さいね。
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